運動選手(アスリート)は体が弱く、新型コロナウイルスに感染しやすい

2020/05/13

雑記

t f B! P L

抗体のイラスト
今回は新型コロナウイルスに関する雑記です。

運動選手(アスリート)は「体が弱い」

「スポーツ選手は体力があるので、新型コロナウイルスでの重症化は考えづらい」

ある著名人がニュース記事でこのようなコメントをされていましたが、違和感を覚えた人はいらっしゃいますでしょうか?

そのような人はカンが良いと思います。
これは正確ではないどころか、むしろです。

こと病気に関しては、運動選手は体力が無く、病気の重症化リスクは一般人よりもあります

トレーニングがストレス?

その理由は、運動選手(アスリート)が極限まで体をいじめていることにあります。

当然、運動選手は大会期間中だけスポーツをしているわけではありません。
大会に照準を合わせ、常日頃から体を作っています。

・練習での激しい運動
・ウエイトトレーニング
・有酸素運動
・食事制限

これらは人体には負荷となり、ストレスとなります。
成績向上・維持のためこれらを常に極限までおこなう選手は、一般人ではありえないような強いストレスに晒され続けていることになります。

ストレスと免疫の関係

ストレスがかかると、どのような機序で免疫力が下がるのでしょうか?

私たちの脳は、持続的かつ強いストレスを受けると、それに反応してステロイドホルモン・神経伝達物質を分泌する仕様になっています。
それらが原因となり、免疫にかかわる細胞(リンパ球など)の働きを低下させてしまうのです。

ついでに言いますと、自律神経もそれで乱れてしまいます。
交感神経が優位になりすぎて不調をきたします。

ストレス → 免疫低下&自律神経乱れ → 病気・不調

ということになります。

なぜそのような不便な仕様になったのか?
ストレスがかかっても何も不調をきたさない体が好ましいのではないか?

いえ、そうではありません。

強いストレスがかかるような環境は、生物にとって「生存しにくい環境」です。
つまり、脳は「そこから逃げなさい」というメッセージを出さなければならないのです。
そのためにこのような仕様になったのではないかと考えられます。

運動選手(アスリート)は、コロナにかからないことが何よりも大切

まとめますと、運動選手(アスリート)は
極度のストレスに晒されているので、免疫力が低下している
だから病気にかかりやすいし、重篤化もしやすい
のです。

今流行してしまっている新型コロナウイルス、まずはかからないことが何よりも重要となります。
世界のアスリートの皆さん、どうかご自愛ください。

QooQ