出張での開業はアリなのか?


出張での開業はナシです

整体・マッサージの業界で独立開業し、一生の仕事としてやっていく場合、結論は↑だと思います。

ですが、それでもやはり出張開業を検討されるかたが後を絶ちません。
この記事では、なぜナシなのか、自宅開業の具体的なデメリットを考えていこうと思います。

※ここでの「出張開業」とは、国家資格者が医師の同意書を使用して健康保険をきかせる「訪問医療マッサージ」のことではありません。ご注意ください。

出張では開業とみなされない

まず、開業したことにならないということがあります。
つまり、

開業前の修行である
店舗で開業するだけの腕がないので出張でやっている

そう決めつけている人が多いということですね。

研究会に行ったときなどを見ていますと、出張で開業している先生に向かって「早く開業できるといいね」と平気で言っている先生もいるようです。
また、家族が「そろそろ落ち着いてちゃんとやったら?」などと言ってくるケースもあるそうです。どちらもちょっと酷いですね

個人的には大変に配慮のない発言で職業差別であるとも思いますが、そのような現実があることは受け止める必要があります。

最高のパフォーマンスが出ない

出張形式の開業ですと、折り畳みベッドを車で持ち運ぶことが理想ですが、折り畳みベッドは大変重いです。十数キロあることが普通です。男性施術者でも相当きつい重さです。また、先方に広げる場所がなかったり、床を傷つけてしまったりなどの懸念もありますし、駐車場がないと車をとめられないなど、なかなか問題が多いです。

そこで、だいたいのかたはベッドではなく、胸当てとフェイス枕を持ち運ぶスタイルになるわけです。
が、やはりベッドで慣れているかたは、床での施術はやりづらいと感じるようです。最高のパフォーマンスが発揮できない環境では、お互いに不満が残りますし、施術効果もあがりません。

店舗開業に比べ経験が積めない

当然ではありますが、店舗開業に比べ、出張開業は数がこなせません。
開業したばかりの貴重な時期に数がこなせず、技術の上達が遅れてしまうのは非常にもったいないことです。

客側の意識も上がらない

これを気にして「出張は絶対にやらない」という先生は意外に多いです。
店舗に来てくださるお客さん・患者さんは、「店に行く」というアクションを起こしているわけですので、「体を良くしたい」という意識が比較的強いことが多いのです。
よって、施術者の指導をよく聞いてくれる可能性も高いですし、施術者・被施術者の二人三脚で体を仕上げていくことがスムーズだと思われます。

いっぽう、歩けないわけでもないのに出張施術を受けたいというかたは、

・家を出るのがめんどくさい
・夜、寝る直前に受けて、そのまま寝たい

という理由があります。
下手すると、2,980円のリラク店へ行くかたよりも”リラク目的”だったりするわけです。

最初から施術側も「ただのリラクゼーションです」ということでしたら、それでもよいのです。
ですが、そうではない場合は問題となります。
一生懸命に説明したり、今後の体づくりを提案したりしても、きちんと聞いてもらえない可能性が出てきます。

そうなりますと、出張施術というのは、結果としてお客さん・患者さんのためにもならないということが考えられますね。

開業費を安くしたいなら店舗開業でも十分に可能

出張開業を検討されているかたは、その理由がだいたいは「開業費が安く済むから」というものです。

ですが、開業費は店舗開業でも十分に安くできます。
このブログの趣旨でもありますが、50万円程度で店舗開業は可能です。
お金がないことを理由に出張での開業を選択するというのはもったいないと思いますよ。



お読みいただきありがとうございました。